比治山の生態系を考える

比治山の森を守り育てる会

比治山には狸や狐などたくさんの野生動物が生息しています。

この日、山肌の整備に行くと、1匹の弱り果てた狸がいました。

 

毛がほとんど抜けて疥癬症を患っているようにみえます。

首は腫れて膿が出ています。

(疥癬症とは、ダニが皮膚に寄生する感染症です。)

 

ここまで悪化した状態になった原因のひとつに狸の自己免疫が低下していたのではないかと考えられます。

その自己免疫が低下した理由のひとつに、狸が暮らす比治山の環境が関係しているのではないでしょうか。

 

まずは人間が捨てるゴミです。

狸は雑食なので、人間が食べ残して捨てたものを食べていた可能性があります。

 

そして、比治山に多くいる地域猫の放置された餌。

比治山にいる猫に餌をあげる人は沢山いますが、餌をそのまま放置している人もいます。

その放置された餌を狸が食べている可能性もあります。

これらは狸が健やかに暮らすには良い餌とは言えません。

 

また、放置されている猫の餌だけではなく、段ボールや発泡スチロール等で作られた猫の家らしきものや、座布団や毛布等も比治山の山肌には多く放置され、そこにはダニは細菌等が沢山いると考えられます。

 

猫も元々は飼い猫だったのが、人間の都合で捨てられた末に比治山に棲みついています。

疥癬症から考える、私達にできることは、

 

①ゴミをポイ捨てしない。

②ペットを捨てない。

③自然環境の保全。

④人と動物の適正な関わりをもつ。

 

特に④については、野生動物の生活環境に人間が入りすぎてはいけないと考えます。自分の力で生き抜くのが野生動物です。

 

そして、地域猫との関わりも去勢や餌やり等のルールを守ったうえで関わっていく必要があると思います。

 

たとえ目の前のことが満たされても、長い目でみると取り返しのつかないことになる、私達人間は動植物との共生について改めて考えなければいけません。

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