秋の比治山整備

広島市南区にある比治山は、国有地を広島市が借りて、所在地である南区役所が維持管理しています。

Google mapの航空写真で広島市を見ると、まるでコンクリートジャングル。

さらに今もわずかな自然はどんどん減っています。

そんな広島市中心部にポツンとあるオアシス比治山。

身近でプライスレスに自然に触れることができる比治山は、なかなか自然に触れることができない広島市中心部に住む人々にとって、とても貴重な場所です。

 

そんな比治山の山肌の整備は長年放置され続け、立ち枯れ樹木や竹、下草・笹で鬱蒼とし、不法投棄のゴミやポイ捨てゴミが散乱し、豊な自然やその生態系が脅かされています。

 

維持管理を担っている南区役所の職員の方々では、比治山の山肌までは整備が間に合っていないのが現状です。

私達、森いく比治山は比治山の貴重な自然を守り育て、次の世代からずっと先の世代にもその自然が引き継がれるように、ボランティア活動を続けています。

主な活動内容としては、日々のゴミ拾い、シーズン毎の下草・笹刈り、竹や立ち枯れ樹木の伐採作業をしています。

 

比治山の山肌には本当に沢山のゴミがあります。

お花見の名所でもある比治山は、お花見シーズンには特に多くのゴミがポイ捨てされます。

BBQセット丸ごとが捨てられていたり、お酒の一升瓶や、ブルーシートや座布団が一緒に山肌にポイ捨てされていることも珍しくありません。

 

山肌に捨てられたゴミは、雨が降るとその上に土が流れてきて、ゴミに土が覆い被さります。

その上にまたゴミが捨てられて、という繰り返しで、ゴミの地層になっている場所が比治山には沢山あります。

 

現在は主に2つのエリアで整備作業を行っており、本日はそのうち1つのエリアを2チームに分かれて作業しました。

1チームの方の場所は、整備を始めてから約2年半以上が過ぎました。

まずは大量に捨ててある、埋まっているゴミを掘り起こして拾う作業をコツコツと行いました。

錆びた家電、大量のワイヤー、プラスチック容器や、瓶缶ペットボトルなど、自然に還ることのない多くのゴミ。

そういったゴミを巻き込んで草木が根を張っている姿をみると、とても心が痛みました。

 

そうやってコツコツ続けてきた整備活動。

今日は1チームの方の場所ではほとんどゴミもなく、下草・笹もとても少なくなっていました。

 

大量のゴミを拾ったり、生い茂った下草・笹を刈る作業に追われ、いつも決めたスケジュールの中で作業が終わらず次に繰越すことがしょっちゅうでした。

でも、今日の作業は時間内に終わることができ、これまで整備活動をサポートして頂いた沢山の方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

今日は、ゴミ拾いや下草・笹刈り以外にも、溝の落ち葉や土を掻き出す作業も行いました。

この溝は、雨水の通り道になっていますが、落ち葉や土が溝に溜まると雨水が行き止まり、山肌の土壌に影響が出てきたり、近隣の住宅にも影響が出る場合があります。

今日は小学生も手伝ってくれました。

この場所がずっと豊かな自然の中で地域の方々が安心して過ごせることができるように、これからも活動を続けています。

 

この活動は、「国土緑化推進機構」の「緑の募金」からの支援事業です。

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